君はそれを
直したいと思ってるかもしれない
だけど僕は
そんな君が好きなんです
不器用で恥ずかしがり屋
人と上手に話せない
そんな君が好きなんです
そのままでいい
そのままがいいんです
僕の好きなんて
なんの足しにもならないかもしれないけど
それで少しでも
君の心が楽になるなら
あとがき
「とっつきにくい」「近寄り難い」「何考えてるか分からない」「話しかけづらい」と、僕自身よく言われます。
そして、心のどこかでそれを「直さなきゃな」と思いながら過ごしてきたような気がします。
何故、それをコンプレックスに感じるようになったのかと考えてみました。それはきっと、僕に対して「とっつきにくい」と言った相手の表情が「嫌そうだったから」なのかもしれません。
逆に、憧れの人を見るような表情で、キラキラした瞳で「とっつきにくいですね…素敵です…大好きです♡」と言われていたら、とっつきにくさを誇りに思えていたのかもしれませんね(笑)
そんなことを踏まえまして、今回は「本人はコンプレックスだと思ってるかもしれないけど、僕個人としては、そういう人メチャクチャ好きです」というものをご紹介します。
「コンプレックスを克服したいのになかなかできない」という人が、僕みたいな者の言葉で「そのままでもいいんだ」と、自分を許し、心が楽になってくれたらいいなと思います。
1. ドジな人が好き
僕は結婚しているのですが、「この人だ!この人しかいない!」と、強く妻に感じたエピソードがあります。
それはまだ、付き合う前の話。初めてのデートで起こったことです。
歩道橋の上を二人で歩いていたら、彼女が転んだんです。えっ!?と思いました。何にもないところで転んだんです。二十歳を過ぎた大人の女性が、何にもないところで転ぶの!?って。衝撃でした。
特にケガはなかったのですが、「この子、好き!」って、強く感じた瞬間でした。
何にもないところで転んでしまうドジなところ。昔からなんとなく描いてた“理想の女性のイメージ”と、ぴったりフィットしたのです。「この子をゲットしたい」「結婚したい」と思ったのです。
2. 打たれ弱い人が好き
打たれ弱い人って好きです。自分自身がそうなので、親近感が湧くのかもしれません。
打たれ弱いことが、悪いことだと感じてる人って「打たれ弱い=脆い」という解釈があるのかもしれません。
でも、打たれ弱い人って、思いやりや共感力を強く持ってる人です。周りの人の気持ちに敏感であることで、助かってる人がたくさんいることも事実です。
そんな、傷つきやすく繊細な心を持った人が、少しでも安心できる場所や人々に囲まれることで、その魅力はさらに輝きを増すのだと思います。
3. 会話が苦手な人が好き
人と上手に話せない人が好きです。これは「恥ずかしがり屋さん」や「人見知りの人」も含まれます。
そういった人の中には、そのことで悩み、なんとか克服しようと頑張ってる人が多いように思います。
でも、会話なんて上手じゃなくていいですよね。すごい魅力的だと思います。
やたら「俺、会話が得意です」みたいな人のほうが、逆に引いてしまいます。そういう人って、自分を大きく見せようとしたり、相手のことを気にかけない会話になりがちで、「ん!?それってむしろ、会話が下手ってことじゃない?」って思ってしまいます。
対照的に、自分は話すのが苦手だと自覚してる人は、言葉に詰まったり、沈黙が続いたりすることがあっても、そこに素直さを感じます。
その中に、本物の気持ちや誠実さが垣間見えます。相手の言葉をしっかりと聞こうとし、心のこもった反応を返そうとする姿勢が感じられ、その瞬間「あぁ、この人愛しい」と感じるのです。ぎこちない感じに、心が温まると言うのでしょうか、落ち着くのです。
最後に
コンプレックスだと思っていたことも「そんなあなたが好きです」という人が一人でも現れてくれた瞬間、そんな自分を許せるようになり「それでもいいんだ」と、心が楽になります。
恥ずかしがり屋のあなたが好きです。人見知りのあなたが好きです。人と上手に話せないあなたが好きです。人と上手に話せるようになりたいと思っているあなたが好きです。
でもあなたが、本当に人と上手に話せるようになってしまうと、僕のタイプからは外れてしまいます。
だから、そのままでいてください。今のあなたが、そのままのあなたが大好きなんです。僕にそんなこと言われたところで、なんの足しにもならないかもしれませんが…。
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