諦めちゃいけないという思い込み
諦めちゃいけない。諦めるのは悪いことだという思い込みが、僕にはありました。そういう方、多いのではないでしょうか。
それがまるで常識であるかのように、幼い頃から根付いていた感覚です。
でも、年齢を重ねるにつれて、少しずつその考え方に疑問を持つようになりました。
「始めたことは最後までやり遂げる」「諦めることはダメな人間のすること」という概念が、深く根付いていました。
諦めることで楽になることもある
諦めることで、楽になることもある。そう思えるようになったのは、大人になってだいぶ経ってからのこと。
諦めちゃダメだと無理に続けることで、自分を追い詰めてしまうこともある。
そういった状況では、潔く手を引くことが新たな道を開くことにつながるのではないかと思えるようになったんです。
自分の限界を知ることで、それに基づいて判断ができるようになって、より良い選択ができるようになるのかもしれませんね。
諦めることって、時には、自分を守るための賢明な決断でもあるんですね。
そうなんです。僕の価値観は少しずつ変わっていきました。次の章では、「最近、諦めてみて楽になったこと」をご紹介します。
諦めたら楽になったこと
最近、3つのことを諦めました。諦めてみて実感しました。諦めなかったことで、いかに自分を苦しめていたのかを。
良かれと思って、自分のためだと思って、追いかけてきたのに、実はもうやめたかったんですね。
【諦めたら楽になったこと3選】
1.「トラウマの克服」を諦めた
もう、トラウマを克服しようとするのやめました。そして、諦めたと決めた途端、なんかすごく肩の荷が下りたんです。
諦めたことで、嫌な記憶を一歩引いて、客観的に見られるようになったんです。
思い出すたび、ネガティブにはなるんですが、別の場所にある感じ、自分の心にはない感じがするんです。「こっちに置いといて」ができるようになったんですね。
嫌な記憶が、自分の家から出ていって、外の公園で遊んでる感じ。それを窓から眺めてると言いましょうか…。
2.「自分らしさの探求」を諦めた
最近、諦めたことの2つめが「自分らしさの探求」です。
諸行無常。すべてのものは流転し変わり続けるなら、今自分らしいと思ってることも、いつかは変わってしまうということです。
「これが自分」なんだと、固定された概念なんてないんだということになります。
だったらもう、追いかけるだけ時間の無駄だなと諦めました。すると、ふあ〜っと心が軽くなったんです。
自分という存在は、流れる水のようなもの。固定された形がないからこそ、柔軟に心地良く、生きることができるのです。
「自分らしさ」という固定概念にとらわれず、流れに身を任せ、変化を受け入れながら生きる。
3.「好きなことを仕事にする」を諦めた
最近、諦めて楽になったことの3つめが「好きなことを仕事にする」です。
長い間、追い求めてきました。好きなことを仕事にするという夢。でも、仕事にする必要あるのかなと、最近ふと、思ったんです。
好きなことは好きなことでして、仕事は仕事でする。仕事でいただいたお給料を、好きなことへ注ぎ込めば、もうそれは「好きなこと」と「仕事」をリンクさせることができています。
好きなことって、好きなときにするからこそ、好きでい続けることができる。もし仕事になって、やる気のないときにもやらなきゃいけなくなってしまうと、面倒くさく感じて、嫌いになってしまいそうな気がするんです。
好きなことを仕事にするという考えから、好きなことをするために仕事をするとシフトチェンジしたことで、今の仕事がただの義務ではなくなり、より意味のあるものに感じられるようになりました。
- CHECK!
以上が「最近、諦めて楽になったこと3選」です。「えっ!それ諦めちゃうの?」と感じた項目もあったかもしれません。はっきり言います。はい、諦めちゃうんです。
さいごに
諦めることって、必ずしも悪いことじゃありません。「諦めるなんて根性がない!」なんて、諦めることで人格否定までする時代はもう終わりました。
諦めちゃいけないと思うことで、自分を追い込んでしまってることがあるなら、早くそれに気づいてあげて諦める。
すると、心が軽くなってきて、こんなにも自分を追い詰めていたのかと実感できます。
なんか最近、上手くいかない。ストレスを感じる。そんなときは、自分で自分を追い詰めてしまってないか、客観視してみてください。
諦めたら叶ってしまった。そんなミラクルが起こらないとも限りません。諦めないことで、心が重くなってしまってる方が、少しでも早くそれに気づき、生きやすくなってくれることを願って。
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